失明のリスクがある「強度近視」 クロセチン摂取で進行を抑制

 

本日は、近視進行抑制について記事をご紹介いたします。

 

【食と健康 ホントの話】失明のリスクがある「強度近視」 クロセチン摂取で進行を抑制 (1/2ページ)

世界人口の約3分の1を占める近視。30年後の2050年には全人口の約半数が近視になり、失明のリスクがある「強度近視」は約10%に達すると推測されている。日本でも中学生の約95%が近視で、40歳以上の強度近視の割合が5%と推定されている。

 近視の程度が強い強度近視は、網膜剥離や緑内障、近視性黄斑症など、失明につながりうる眼疾患になるリスクが高いことがわかっている。

 正常な眼球の前後方向の長さ(眼軸長)は約24ミリメートルだが、近視はそれより長くなっていることが多く、強度近視は26ミリメートルを超える。眼軸長が長くなってしまったことで、網膜上に焦点が合わず、網膜の手前に焦点が結ばれてしまうのだ。

 眼軸長が延びる原因は、成長によるもの以外もいくつかある。その中の一つに「調節ラグ」と「軸外収差」によるものがある。ヒトは産まれたときは眼軸長が短め、つまり焦点が網膜の後ろに合う、遠視の状態で産まれてくる。成長し目をよく使うようになると、網膜の後ろに合っていた焦点を網膜上に合わせるために、角膜・水晶体の屈折を変化させ、眼軸長が伸びるようになっている。

近くのものを見るとき、水晶体が厚みを変えて、光の屈折を調節し焦点を網膜に合わせようとする。その調節が不十分だと、焦点が網膜の後方になってしまう。これを「調節ラグ」という。また、眼鏡やコンタクトレンズを使っていると、網膜上に焦点は合う。しかし実は、網膜の中心(中心窩)には合っているが、その周辺(黄斑部)では合っておらず、焦点が後方にある。これを「軸外収差」という。

「これらの状態に適応するために、眼軸長の伸長をもたらし、近視が進行します」と、慶應義塾大学医学部眼科学教室特任講師の森紀和子医師は話す。

 前回、近視予防・進行抑制に効果が期待できるのが屋外活動だと説明した。その理由は、太陽光に含まれる「バイオレット光」が目に入るためだ。屋外活動は週14時間以上が望ましいとされている。

 そして、そのバイオレット光と同じように、眼軸長の伸びを抑制する遺伝子EGR1(イージーアールワン)を増やす食品成分が「クロセチン」だ。森医師らの研究グループが発見した。

クロセチンは、サフランやクチナシに含まれる黄色い色素で、カロテノイドの一種。強い抗酸化作用、抗炎症作用をもつ。全身の疾患はもちろん、眼科領域でも眼血流量の改善、眼炎症軽減、神経保護作用、網膜障害抑制、血管新生抑制作用、眼精疲労軽減作用などの効果があるという。

 森医師ら慶應義塾大学と大阪大学との多施設共同研究では、ヒトによるクロセチンの近視抑制効果を確認。マウスによる先行実験から、10歳の子どもの投与量を1日あたり7・5ミリグラムと換算。そのカプセルを用いて、ランダム化比較試験(治療を実施。軽度~中度近視の小学生男女69人を24週間観察した結果、屈折、眼軸長伸長ともに近視抑制効果を示した。

「この結果は小児期の近視進行抑制はもちろん、強度近視への進行を将来的に防ぐ方法として大きな意義があります」

 クロセチンは、近視の子どもも大人も積極的に摂りたい。食品ではサフランライスや栗きんとんなどに含まれている。しかし1日7・5ミリグラムを無理なく摂取するには、サプリメントがお勧めだ。(医療ジャーナリスト 石井悦子)

 

引用:【食と健康 ホントの話】失明のリスクがある「強度近視」 クロセチン摂取で進行を抑制

zakzak by夕刊フジ

 

あわせて読みたい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です