「ワンデー」のコンタクトを1週間使用 問題ないですか?

2020年12月1日

ソフトコンタクトレンズをご使用している方はとても多いのではないでしょうか。ハードコンタクトレンズのような異物感も少なく、非常に便利なコンタクトレンズですよね。特に、ワンデータイプはその日の終わりにレンズをはずしたら捨てるためケアが楽です。しかしながら2ウィークやマンスリータイプに比べると費用がかかります。

そのため、使用期限を守らず使用している方もいらっしゃるのが現状です。
期限を過ぎてレンズを使用しているとどうなるのか。

本日は、コンタクトレンズを使用する際に知っておくべき記事をご紹介いたします。

 

「ワンデー」のコンタクトを1週間使用 問題ないですか?

救急外来で眼科に訪れる患者さんの5~10%がコンタクトレンズによるトラブルといわれています。うち3割は重篤で入院が必要な状態です。実際、最近2人の重篤な患者さんの治療をしていますが、いずれも「2ウイーク」を1カ月使ったことが原因で、アカントアメーバ感染症を起こし、目は白く濁り失明寸前でした。

アカントアメーバは水道水やプールなどに生息し、コンタクトレンズを介して角膜に感染症を起こします。コンタクトレンズ合併症の中で、最も病状が重い感染症です。

コンタクトレンズを装着したままプールに入っていたり、水道水で洗浄している人は要注意です。さらに、増殖しやすいのが、コンタクトレンズの洗浄液のケース内です。同じ液体を数日使い回している人は多いので気をつけましょう。

症状としては、目が痛くなったり、白目の充血、目の中に膿ができたり、目やにも出てきます。コンタクトレンズを外しても痛みは引かずに視界はぼんやりしますが、これは炎症によって角膜の透明性が低下しているためです。

治療としては、まずは擦過によるアメーバの除去。角膜に浮いてきたアメーバをヘラですくいます。次に、抗真菌薬の投与と、PHMB(カルキ)を0・02%に薄めた液体の点眼になります。1人の患者さんは視力は落ちたものの、これらの治療で退院しました。しかし、もう1人はアメーバを取り除くことができず、合計3回の角膜移植をしています。この方の場合は、「2ウイークのレンズを装着し続けた」というものでした。乾いたらレンズに唾を付けて再装着を繰り返していたそうです。

日本コンタクトレンズ学会の調査(平成19年)でも、アカントアメーバのような重症例の患者さんの使用状況は「2週間交換レンズを2週間を超えて使用している」(60%)、「1日使い捨てCLを1日を超えて使用している」(50%)でした。レンズケアの状態は77%が「レンズのこすり洗いを毎日していない」との結果が出ています。ケアが苦手な人はコストはかかっても、「ワンデー」を毎日使い捨てしてほしいです。

また、最近は塩素系のつけ置きタイプの泡が出る洗浄液もありますが、過信してはいけません。細菌は事前のこすり洗いをしないと完全には除去できません。さらにネットで半年、1年分をまとめ買いする人も少なくありませんが、3カ月に1回は必ず検査をすること。目の状態に合ったコンタクトレンズを処方してもらいましょう。

▽妹尾正(せのお・ただし) 1986年3月独協医科大学医学部卒業。90年7月厚生連石橋病院眼科医長、91年6月日本眼科学会認定眼科専門医に。2002年7月独協医科大学眼科学教室助教授、06年4月から同大眼科学教室教授を務める。さまざまな医療現場で活躍するスーパードクターたちが出演の公式YouTubeチャンネル「「SuperDoctors -名医のいる相談室-」」にて解説します。

 

引用:「ワンデー」のコンタクトを1週間使用 問題ないですか?

日刊ゲンダイ ヘルスケア+

 

 

オルソケラトロジーレンズの取り扱いにも言えることですが、レンズのこすり洗いは必ず行いましょう。また、保存液は毎日交換し、目に異常が無くても定期的に眼科を受診しましょう。
※ワンデータイプのソフトコンタクトレンズは一度外したら「再利用は絶対せずに」必ず捨てましょう。