小学生から大学生の発症が多い「円錐角膜」 自由診療で進行抑制「角膜クロスリンキング」
本日は、円錐角膜についての記事をご紹介いたします。
小学生から大学生の発症が多い「円錐角膜」 自由診療で進行抑制「角膜クロスリンキング」
【ここまで進んだ最新治療】
角膜(黒目の表面)の中央付近の厚みが薄くなり、角膜が円錐(えんすい)状に前方へ突出する「円錐角膜」という病気がある。思春期から青年期(10~20代)に発症することが多く、原因は分かっていない。
症状は、徐々に進行する近視と乱視。初期では普通の眼鏡やコンタクトレンズで生活できるが、進行すると専用のハードコンタクトレンズ以外での視力矯正が難しくなる。さらに進行すると角膜移植が必要になる。
近年では、この進行を抑える「角膜クロスリンキング」という治療が行われるようになってきている。欧州では標準治療となっており、米国食品医薬品局(FDA)も承認している。しかし、日本では治療で使う機器や溶液が未承認のため、医師の責任のもとで個人輸入され、自由診療で行われているのが現状だ。
どんな治療法なのか。「みなとみらいアイクリニック」(横浜市)の荒井宏幸理事長が説明する。
「角膜クロスリンキングは、2003年にドイツの大学によって開発されました。角膜にビタミンB2を成分とする『リボフラビン』を点眼した後、紫外線を角膜に照射します。すると角膜の大部分を占めるコラーゲン繊維の結合が強くなり、角膜の変形の進行が防げるのです」
具体的な治療の手順はこうだ。患者はベッドに横たわり、麻酔薬を点眼する。次に、角膜の表面にある上皮を専用のブラシで取り除く。そして、リボフラビンを2分ごとに30分間点眼し、その後に治療機器を使って紫外線を5分間照射する。最後に保護用ソフトコンタクトレンズをのせて終了。治療にかかる時間は1時間弱だ。
海外の臨床報告では、角膜クリスリンキングを行うことで90%以上の患者で円錐角膜の進行が止まるとされている。ただし、すべての円錐角膜の患者に実施できるわけではない。
「5層構造の角膜の最下層にある角膜内皮細胞にまで紫外線が届いてしまうと、細胞が死滅して失明する危険性があります。ですから……
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引用:小学生から大学生の発症が多い「円錐角膜」 自由診療で進行抑制「角膜クロスリンキング」
iZa zakzak
「円錐角膜」は早期発見が大切ですね。簡単ではないですが、国内でも角膜クロスリンキングが承認されると良いですね。
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