合わない眼鏡をかけ続ける恐ろしさ さまざまなトラブルにつながる

 

本日は、眼鏡のトラブルについて記事をご紹介いたします。

 

合わない眼鏡をかけ続ける恐ろしさ さまざまなトラブルにつながる

【みんなの眼科教室 教えて清澤先生】

【Q】残業が減って収入が少なくなったので、多少違和感があるけれども安い眼鏡ですませています。そのうち慣れるからとかけ続けていますが、少し不安です。(28歳・男性)

【A】合わない眼鏡としては、度が強すぎるメガネと弱すぎる眼鏡、乱視の合っていない眼鏡などが考えられます。

 眼精疲労を訴えて来院した患者さんが、遠視なのに近視の眼鏡を持参してきたりすることも稀ながらあります。こうしたケースは、調節力極大の状態で自動屈折計が打ち出した屈折値を基に眼鏡を作成したものの、目の緊張を解いてみたら実は遠視だったというわけです。

 まず、最も多い近視の眼鏡を考えてみましょう。自動屈折計に依存しすぎた眼鏡処方をされると、強すぎる近視眼鏡になります。この状態の眼鏡使用では、近見時に強い調節負荷が強いられるので非常に強い目の疲れ(眼精疲労)と頭痛や眼痛を訴えることになります。

強すぎる近視の眼鏡は「過矯正眼鏡」と呼ばれます。屈折と調節の矯正を専門とする眼科の先生によると、「来院する患者の7割はよく見えすぎている“過矯正”の眼鏡をかけている。過矯正は視力に悪影響があり、頭痛や吐気などの体調不良の原因にもなる」ということです。

この先生に言わせれば、合わない眼鏡をかけている人は、来院患者全体の8~9割にも及ぶとのこと。特に気をつける必要があると話すのは、度数の強すぎる眼鏡=「過矯正」の眼鏡です。

過矯正が引き起こすトラブルは、眼精疲労だけではありません。過矯正の眼鏡は、特に若い小中学生で近視を進行させるリスクも増大させてしまいます。いまだに議論は続いているものの、「過矯正は避けるべき」との結論はすでに出ています。とりわけ眼精疲労を引き起こすという観点からは、過矯正は避けるべきです。

眼鏡が合っていない人のうち、およそ7割以上が過矯正です。「よくない」とわかっている過矯正の眼鏡を選んでしまうのは、近業が多くなった現代でも遠くを見る能力を示す「遠見視力」信仰があるからです。そのため、眼鏡を購入する際に「遠くがよく見えるように」作ってしまいがちになっています。

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引用元:合わない眼鏡をかけ続ける恐ろしさ さまざまなトラブルにつながる

日刊ゲンダイ ヘルスケア+

眼鏡合わせにおいても遠くに合わせれば良いというわけではなさそうですね。
特にお子さまの場合、過矯正な近視用眼鏡を使用していると眼精疲労を引き起こすだけでなく、弱視になってしまう可能性もあります。
眼科で正しい検査をしてもらいましょう。