オルソケラトロジーとは?治療法や仕組みなどをご紹介します
ギリシャ語で、オルソは矯正、ケラトは角膜、ロジーは療法を意味し、その語源の通り、「角膜矯正療法」ということを表しています。
オルソケラトロジーレンズは通常のコンタクトレンズとどう違うの?
通常のコンタクトレンズとは異なり、特殊な高酸素透過性コンタクトレンズを夜寝る時に装用し、朝起きて外すと視力が一時的に回復し、日中は裸眼で過ごせます。
個人差はありますが、数時間のテストレンズ装用で視力1.0以上出ることもしばしばあります。
また、3ヶ月~半年くらいで矯正効果が安定し、2~3日に1回のレンズ装用でも良いという方もいらっしゃいます。
オルソケラトロジーレンズの仕様
オルソケラトロジーレンズの仕様、仕組みについて簡単にご説明いたします。
近視について
近視とは目に入ってきた光の焦点が網膜上で合わず、網膜より手前で焦点が結ばれる状態のことです。
この状態を屈折異常と言います。
網膜の手前で結像する焦点を網膜上に合わせるようにすれば視力が回復します。
※近視について詳しく知りたい方は「近視のしくみ」をご覧ください。
オルソケラトロジーレンズで視力矯正する仕組み
オルソケラトロジーレンズは構造上、中心部のオプティカルゾーン(ベースカーブ部分)が角膜に対してフラットに設計されています。
それにより、角膜中央部を平坦化させることで焦点を網膜に近づけます。
角膜は比較的やわらかく、形状が変わりやすい組織です。
一度、形状が変わると"くせづけ"がされて形状が一定期間維持されます。
安定するまで毎晩、就寝時にレンズを装用することでより"くせづけ"が長時間持続するようになります。
オルソケラトロジー治療は子どもにおすすめ
子どもの角膜はやわらかいとされています。
角膜がやわらかい方がオルソケラトロジーによる矯正が優位に出来ます。
さらに、最近ではオルソケラトロジーによる近視進行抑制効果が期待されています。
オルソケラトロジーはどのような方に適しているか
夜間に角膜を矯正して日中は裸眼で過ごすことができますので、以下のような方におすすめです。
- 裸眼でスポーツを楽しみたい方
- メガネやコンタクトレンズがわずらわしい方
- 外科的手術(レーシック等)が怖いという方
- 視力が悪くて目の疲れや肩こりがひどい方
- 特殊な職業(スポーツ選手や警察官など)に就きたい方
オルソケラトロジーの費用はどのくらい?
相場は両眼で15万円~25万円です。
オルソケラトロジーの治療費は、厚生労働省の認可(レンズメーカーによる)が下りた現在でも自由診療になります。
現在、日本国内でも数百箇所以上の医療機関にて取り扱いがありますが、費用は各施設や地域により異なります。
また、オルソケラトロジーレンズは、従来のコンタクトレンズと異なり、医師が近視矯正治療に使用する医療機器であり、患者さんは従来のコンタクトレンズのようにレンズを購入するのではなく、近視治療の費用としてお支払いする形となります。
オルソケラトロジーは医療費控除の対象
オルソケラトロジーの治療費は、医療費控除の対象になります。
ちなみに、眼鏡や従来のコンタクトレンズの購入費用ならびに治療費につきましては、視力を回復させる治療の対価に該当しませんので、医療費控除の対象となりません。
医療費控除について、詳しくは下記から国税庁のサイトをご参考ください。
オルソケラトロジー治療のモニター募集
オルソケラトロジー情報館ではオルソケラトロジー治療のモニターを募集しております。
詳しい内容については特設ページをご覧ください。