専門医が分かりやすく解説 目のお悩みQ&A
本日は、老眼について眼科専門医の回答を記事にしたものをご紹介いたします。
専門医が分かりやすく解説目のお悩みQ&A
第16回『50歳頃から眼鏡やコンタクトが合わず困っています』
若い頃からの眼鏡やコンタクトは近視や乱視で使用する方が多いかと思います。元々、眼にはピントを合わせる力(調節力)がありますが、年齢とともに調節力は低下し、40代半ばから50代頃にかけて段々ピントが合いにくくなってきます。これが『老眼』です。
近視の方は眼鏡を外すと近くが見えるため、この年代になっても『老眼はない』と考えている方もいるのですが、老眼は『近くが見えないこと』ではなく、調節力が落ちてピントを合わせにくくなる状態で、誰にでも現れます。そのため遠くに合った眼鏡やコンタクトをしていると、その状態から近くにピントを合わせづらくなり、度数が合わないと感じ始めるのが50歳前後になります。
この時の対応は3つあります。遠方の見え方を少し落としてよければ度数を弱くして近くを見やすくできます。遠方はしっかり見たいとなると、遠近両用の眼鏡やコンタクトを使う必要が出てきます。ただ、遠近両用は使い方に慣れが必要で、コンタクトは見えにくいと感じることもあります。あとは遠方に合った眼鏡などをそのまま使い、近くを見る時は眼鏡であれば、眼鏡を外し、コンタクトであればその上から老眼鏡を使うという方法もあります。
それぞれ一長一短ありますが、自分のライフスタイルや場面に合った方法を取り入れ、使い分けると良いと思います。
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老眼は誰しもがなる現象です。ご自身のライフスタイルに合った方法を選択しましょう。
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