子どもでも近視の視力矯正「オルソケラトロジー」は受けられる? 適応基準や開始時期、効果について

 

本日は、オルソケラトロジーの適応基準や効果について記事をご紹介いたします。

 

子どもでも近視の視力矯正「オルソケラトロジー」は受けられる? 適応基準や開始時期、効果について

就寝中に装着したコンタクトレンズで角膜の形状を整えて近視を矯正する「オルソケラトロジー」。日中を裸眼で過ごせる「見た目や利便性の向上」に加えて、「近視進行の抑制効果」も望めるそうです。そうなのであれば、子どものうちから抑制したくなるのが親心だと思います。今回はオルソケラトロジーの開始時期について、「月寒すがわら眼科」の菅原先生を取材しました。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

オルソケラトロジーの適応年齢は?

編集部:
近視矯正のオルソケラトロジーは、小学生でも可能ですか?

菅原先生:
結論からいえば、治療は可能です。早い例では、6歳から開始しているクリニックもあります。なお、2017年“以前”の診療ガイドラインでは、20歳未満が「禁忌」とされていました。ところが、実際の臨床でオルソケラトロジーは12歳以下の学童に非常に有用であるとわかり、2017年にガイドラインが改訂されました。そのため、20歳以上の適応が原則で、20歳未満は「慎重処方」という書き方になっています。

編集部:
他方、「レーシック」などには年齢制限がありますよね?

菅原先生:
はい。18歳以上が適応ですので、小・中・高校生は適応外です。10代のうちは体も眼も成長するので、レーシック治療によってその時点の近視を治すことはできます。しかし、その後に近視が進んで裸眼視力が再び低下してしまう可能性があります。オルソケラトロジーであれば、近視が進んだとしても改めてオルソケラトロジーレンズを更新することで矯正できます。随時、そのときの視力に対応できるわけです。

編集部:
オルソケラトロジーが受けられないケースはありますか?

菅原先生:
強度の近視や乱視がある人は、治療の適応外になってしまいます。目安として、「本に書いてある文字を、普通の距離から裸眼で読めない」程度になると“強度”と考えられます。また、オルソケラトロジーはハードコンタクトレンズを装用して、仰向けで睡眠することによって効果が得られる治療です。よって、睡眠時間が十分に取れて、仰向けで寝られることも必要な条件です。寝相が悪いお子さんだと、治療効果がで出にくいかもしれませんね。

編集部:
受けられるかどうかは、年齢だけでなく、装用中の観点も加わるのですね。

菅原先生:
そうです。ただし、オルソケラトロジーのコンタクトレンズを装用して睡眠できるかどうかは、やってみなければわかりません。そのため、まずはお試しとして貸し出されたコンタクトレンズで視力改善が感じられるかやってみて、うまくいくならば本格運用となります。

 

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引用元:子どもでも近視の視力矯正「オルソケラトロジー」は受けられる? 適応基準や開始時期、効果について

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 ここ数年、オルソケラトロジーを行う方が増えているそうです。
特に近視進行抑制効果について研究されているため、他の近視矯正法より優位性は高そうですね。