医療相談室
本日は、お孫さんの視力を心配した方の相談記事をご紹介いたします。
孫の視力が大きく低下
小学2年の孫娘が近視で、視力は昨年が0・8、今年は両目とも0・15に低下しました。眼科医に「もとには戻せない」と言われたそうです。強度の近視は失明につながるそうで不安です。治療法はないですか。(65歳女性)
近視進行抑える治療は進歩
大野 京子 東京医科歯科大学眼科学分野教授(東京都文京区)
ご心配ですね。視力検査だけでは近視か遠視か原因がわかりません。眼科専門医で精密検査をしてもらうことをお勧めします。おそらく近視ではないかと思われます。世界的に近視の子どもは増えており、発症も低年齢化しています。小学校低学年で近視になることも珍しくありません。
近視は、目の前後の長さである眼軸長が伸びて、目に入った光線が屈折して、網膜より前に焦点を結ぶことです。一度伸びた眼軸長は縮むことはありません。
眼科専門医で、近視の診断に必要な「屈折度数」を測定し、目にあった眼鏡を作る必要があります。必要な時に眼鏡をかけないと、近視がさらに進む恐れがあります。
近視の進行を抑える治療は近年飛躍的に進歩しています。低濃度アトロピン点眼薬、夜間に特殊なコンタクトレンズを着けるオルソケラトロジーなどがあり、いずれも保険適用外です。日本近視学会のホームページで紹介しています。……
‐‐‐後略‐‐‐
引用元:孫の視力が大きく低下
yomiDr.
記事の中で書かれている通り、最近では世界的に近視の子どもの数が増えており、発症年齢も低くなっている傾向があります。
眼軸長が一度伸びてしまうと縮むことはありませんので、予防が大切ですね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません